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宮廷女性と箏
箏は、琵琶とならんで平安時代の貴族にこよなく愛好された楽器です。
平安時代のはじめ、唐から渡来した人物が箏の楽曲を伝えて以降、
箏は宮廷の貴族の間で急速に広まり、日常生活でたしなまれるようになりました。
筝の楽曲は、他の楽器との合奏曲のほかに、独奏曲も数多く伝えられていたといいます。
ただ、残念ながら今日には伝えられていない楽曲もたくさんあります。
宮廷社会では、多くの女性が箏をたしなみました。
当時、管楽器は男性のみが演奏する楽器であったことも関係したのかもしれません。
『源氏物語』で知られる紫式部も、箏の演奏に長けていたといわれています。